バイリンガル、多言語ができる人になるための学び方
どんどんグローバル化しているこの社会の中で、英語はもちろん、中国語、スペイン語など多言語が使える人は会社やあらゆることで有利であることは間違いありません。
わたしの父は日本人、母は台湾人のハーフであり、台湾で生まれながら、日本人学校で日本の教育を受け、学校では日本語、家に帰れば中国語という環境の中で育ちました。また高校は香港でインターナショナルスクールに通って英語圏の教育を受けました。
小さい頃からわたしは日本語、中国語を流暢に話すことができ、高校では英語で苦労しましたが、発音は別として、不自由なく会話をすることができるようになりました。
言語の上達は覚えようとするのではなく、使うこと
言語を学ぶ上で、最も重要なのは「使う」ことです。自分は小さい頃、学校では日本語、家と外では中国語、父に対しては日本語、母に対しては中国語を使っていて、常に両言語を使っていました。特に中国語を学んだという記憶はありません。また、高校の時、たくさん英語を勉強して単語などを覚えようとしましたが、自分が真に上達していることを実感したのは、外国の友達を作ってたくさん喋って英語を使ってからでした。
高校でインターナショナルスクールに通っていた時、ネイティブの英語を話す人もいれば、わたしと同じように英語があまり得意ではない人もいました。でもその中でみるみるうちに上達した人とそうでない人がいました。その中で英語が上達する人は決まって、よくクラスで発言したり、友達を作ってよく喋ったりする人でした。
はっきり言って「ガリ勉」方式では、言語はうまくなりません。わたしの中学時代の英語の成績は上位の方だったと記憶していますが、また高校はインターネットナショナルスクールに入る予定もあって、外国人の家庭教師を付けたり、英検を取ったりして「猛勉強」していましたが、香港現地に入っていざクラスを受けたら、全く、さっぱり理解できませんでした。自分の中では毎日単語を覚えてノートにビッシリ書いていて「勉強」したつもりでしたが、本物のアメリカ人、イギリス人に会って会話したり、ましてや授業を受けたりする中で、今まで勉強してきたものが役に立たってなかった感覚を受けました。
自分の以前の勉強方法は単語を覚えたり、文法を勉強したりして、今思うとそのようなやり方は試験を受けるための勉強法であり、短期的に記憶するためのものであって、長期的な自分の言語の一部として上達する方法ではありません。真に上達するためにはたくさん使うことがベストです。
言語の上達のためによく使うという意味
よく使うという意味は、ただ単に口語で使うだけではなく、よく聞いたり、話したり、書いたり、読んだりしてよく「扱う、触れる」ということを意味します。日常的に聞くこと、話すこと、読むこと、書くことがその言語であれば、いやでも身についてしまうでしょう(当たり前ですが)。
その国にいれば自然にその言語ができるということは、あながちそうではありません。
その国にいるということはその言語に触れる機会がたくさんあるということですが、だからといって自然にその言語が上達するわけではありません。アメリカ、ロサンゼルスのチャイナタウンで数十年住んでいるがあまり英語が出来ないという人の話を聞いたことがあります。これはまさにそのことではないでしょうか? また、わたしはアメリカで、ドイツに行ったことがないにもかかわらず、ドイツ語がネイティブなみに出来るアメリカ人に会ったことがあります。彼の話によれば、彼は一日中ドイツ語に触れる機会があるので、上達できたということです。
結論として、言語はたくさん使えば使うほど、上達します。触れる機会があればあるほど覚えていきます。このようなスタイルで学ぼうとするなら、以前に暗記した単語などが生きてきます。暗記したものはすぐに忘れますが、使うと印象が残ります。触れる機会が多ければ多いほどその単語は残ります。
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